ガン・ホー人名(その他モロモロ)事典

使用上の注意:

・ためになりません。むしろダメになります

・本来なら人名インデックスになる予定では在ったがどーせならアップ時に掲示板で書いた小ネタや誰にもツッコまれなかったのでほったらかしに

 なっていることなどを色々書き並べてみようかなと思う。

・某GPMのレベル2以上情報並みに後付けア〜ンド意味無しだったりするものもちらちら。

・脱線しまくり。

・五十音順にした方が事典らしいとは思うがその考えは次点に置いておいて話数順にしようかなと。

・文章がぶっきらぼうなのは普通に書くにはちょっと恥ずかしいからなのだな、これが。

・なんとなくひとりで某FR誌の「シュミ特」をやっているような感慨にとらわれたので最初の項目はコイツだ!

 

・アミバ(土師孝也)

・彼のトップを防げるのはレッド・ツェッペリンの「アアアアー!」か私立探偵亜愛一郎ぐらいのもんである。

・「平和、平和、平和、どいつもこいつも平和!なぜこの戦争を認めようとはしない!うわらば!!」

 とか言ったりはしない。

 


 

「はじめに」

・うそ

・一般的に歴史の事象になんらかの変更を設定し、その及ぼす影響を想定することを小説上の「シミュレーション要素」などといったりする。

 「もしこうであったら・・・だろう」などと。しかしながら本作にそのような要素は皆無である。原因と結果に厳密な因果関係なんぞ全くなし!

 ただのインチキなんである。故にこの話はウソだ。 「ホラ」と置き換えても結構。「ホラー小説」と「ホラ小説」との間には遙かな隔たりがっ!

・背景画像がこのようなヘクス(六角マス)なのは「シミュレーション要素」に対するせめてもの矜恃だったりする。

 ・・・いや、「読みにくい」と言われては・・・いるのだが・・・


第一話「1942年、シンガポール」

・チャンギ国際空港

・シンガポールが「昭南島」と呼ばれていた現実の1942年には、そんなものは影も形もない。

 

・瀬生タケル(進藤尚美)

・本編の主人公。漢字で書くと「瀬生 建」。多分おとーさんは将来ゼネコンを率いて日本の政治経済を影から支配すべしとかそんなことを考えて

 名付けたに相違在るまい。

・英国帰りのお坊ちゃんで、ロンドン滞留当時は下宿先にメイドさんがいたりする。うらやましいかぎりではある・・・

・御年とってたったの10歳。まだ尋常小学校にいってるような年齢で、何を隠そう昭和ひとケタ世代である。

 

・瀬生草蔵(小川真治)

・タケル君のお父さん、科学者。奥様とは早くに死に別れている。

・“水晶頭脳”なる機械制御装置を発明したひと。

・どうも苦労性らしいぞ。

・年齢は40歳ぐらいか?42歳としておこう、とんだ厄年だな。

 

・速水ゆき子(根谷美智子)

・南西航空客室乗務員とは真っ赤なデタラメ、その正体は国際連盟直属、特務機関“セント・バーナード”の構成員なのである、わんわん。

・機関銃を持ったメイドさん。

・実は登場場面ごとに衣装を変えるコスプレキャラでメイド服→白衣→囚人服、とだんだんとヒドイ事になってきている。

・愛銃はベレッタM1919、22口径の小型オートマチックで女性にも子供の手にもぴったり。

 ゲームの「EVE」シリーズは法条まりな役が変わってしまってからちっともやっていないが。

・なお彼女の次の衣装はこのページの下の方に書いてある。

 

・おおとり号

・実態は日本海軍二式大型飛行艇、いわゆる「二式大艇」。この機体の前身、九七大艇は民間旅客にも使用されていた・・・ハズ。

・最後に残った実機は東京お台場船の科学館に展示されている。びっくりするほど小さく見えるがこれで真珠湾まで飛んで帰ってきてたりする。

 昔の人はタイヘンだ。

 

・ヨーク軍曹(黒沢良)

・アルヴィン・C・ヨーク。実在の人。

・第一次世界大戦に従軍して議会名誉勲章(Medal of Honors)を綬勲している。詳しくは公式サイトでどうぞ。

・アルファベット順なので一番下に書いてある。corporal、つまり伍長だったそうだ(汗)

・映画「ヨーク軍曹」をみれば詳しいことがわかるだろうがモタモタしてる間にレンタル屋からなくなってしまった・・・

・切手にもなってる有名人だが個人的にはアメリカ陸軍試作対空戦車「サージェント・ヨーク」のひと、という印象が強い。

 ヨークは見た目カッチョイイのだけれど米軍にはめずらしくあり合わせのブツで安上がりに仕上げた結果、不採用になってしまった。

・しかしこの人は1942年当時存命だったのだろうか・・・映画は41年か・・・

 

・国際戦争協議会ZZZ団

・秘密結社はすべからく恥ずかしいネーミングでなければならない。恥ずかしいので秘密にするのだ。

・秘密結社の構成員は恥ずかしいぐらい独特の挨拶をしなければならない。でないと秘密結社だとわかってもらえないぢゃないか。

・ちなみにおおとり号を占拠した突撃隊員の戦闘服は旧東ドイツの軍服がモデル。いやその、一着持っているのでつい。

・同様に使用しているサブマシンガンはドイツ製MP28。マガジンはバナナ型になっている。まるで日本軍の百式機関短銃とごっちゃにしたような

 描写であるなあ。

・これは秘密だが{\rtf1\ansi\deff0{\fonttbl{\f0\froman\fprq1\fcharset128 \'82\'6c\'82\'72 \'96\'be\'92\'a9;}{\f1\froman\fprq2\fcharset0 Times New Roman;}} {\colortbl;\red0\green0\blue0;\red128\green0\blue0;\red255\green0\blue0;\red0\green128\blue0;\red128\green128\blue0;\red255\green128\blue0;\red0\green255\blue0;\red128\green255\blue0;\red255\green255\blue0;\red0\green0\blue128;\red128\green0\blue128;\red255\green0\blue128;\red0\green128\blue128;\red128\green128\blue128;\red255\green128\blue128;\red0\green255\blue128;\red128\green255\blue128;\red255\green255\blue128;\red0\green0\blue255;\red128\green0\blue255;\red255\green0\blue255;\red0\green128\blue255;\red128\green128\blue255;\red255\green128\blue255;\red0\green255\blue255;\red128\green255\blue255;\red255\green255\blue255;} \paperw11906\paperh16838\margt1700\margb1700\margl1700\margr1700\horzdoc \sectd\pard {\plain\f0\fs21\cf1 \'90\'b3\'8e\'ae\'96\'bc\'8f\'cc\'82\'cd\'82\'9a\'82\'85\'82\'89\'82\'94\'82\'8c\'82\'89\'82\'83\'82\'88\'81\'40\'82\'9a\'82\'85\'82\'92\'82\'86\'82\'81\'82\'8c\'82\'8c\'82\'85\'82\'8e\'81\'40\'82\'9a\'82\'85\'82\'8e\'82\'94\'82\'92\'82\'81\'82\'8c\'82\'85\'81\'69\'90\'a2\'8a\'45\'95\'f6\'89\'f3\'8b\'40\'8a\'d6\'81\'6a\'81\'41\'82\'c6\'82\'a2\'82\'a4\'81\'42}} しかしながら文責者の独語能力はSSアゼルバイジャン人義勇兵並みに信用がおけない。うかつに信じてはいけない。

・ZZZ団総統(堀勝之祐)

・本名、国籍、等々一切不明、いや秘密。彼が部下を番号で呼びつける様は「冒険ダン吉」を思い起こさせるものが。

・秘密結社のボスはなんか偉そうな肩書きでなければならない。「会長」や「団長」などもっての他だ。

・彼の持っている拳銃はルガーP08に金細工を施した逸品。昔は「ヘルマン・ゲーリング」という名でモデルガンが売られていたが、

 今ではバイオハザード銃らしいぞ。

 

・バイエルンの海鷲

・バイエルン飛行機製作会社製、単座戦闘機Bf109の水上機型。そんなみょうちくりんなモンが登場するのは大野安之の「深沈」ぐらいだと

 思っていたらなんとプラモデルが存在した。Bf109W型だそうだが・・・ペーパープランでもあったのかな、聞いたことないんだけどなー。

 

・飛行要塞クロシュバルツ

・とんでもないモノが飛んでるが姿カタチは「バビル2世」に登場した「V号」をイメージしてもらえると有り難い。

・日本語の「クロ」とドイツ語の「schwaltz」をくっつけた安直なネーミングである

 


第二話「マシーネン・メンシェ」

・巡洋艦『デ・ロイテル』

・オランダ海軍東アジア艦隊(だったかな?)旗艦。1942年、スラバヤ沖海戦時に米英蘭豪四カ国艦隊の旗艦となる。

・同海戦にて戦没。

・なんでも指揮官のカレル・ドルーマン少将が当時その近辺にいた海軍部隊では最上級士官だったので連合国艦隊の指揮を執ったんだそうだが

 その頃のオランダは本国がドイツの占領下にあったので領土がジャワにしか存在しなかった。いやはや、とんだシュラバや。

 

・旅のお守り

・議会名誉勲章は正式にはオリンピックメダルのようにリボンで首にかけるのだが、普段は青地に白星が5つ刺繍された略綬を身に付ける。

 綬勲者にはいくつかの恩典が与えられ、子息の四軍士官学校無試験入学、米国内旅行が無料、などなどお得感タップリ。

 

・世界大戦

・1914年、ボスニアの首都サラエボで起きたオーストリア皇太子暗殺事件に端を発した戦争。31カ国が参戦。

・いろいろありましたが1918年に休戦。

・どうも英語では「Great War」で「大戦」と呼称するようで「世界」とつけるのは第二次大戦後のことらしい(現在でもWWIという言い方は

 あまりしないらしい)まーやっちまったもんは仕方あるめえ。

 

・国際連盟

・実は昔、そういう団体がありました。

・いまでもジュネーブの旧国際連盟本部には芝生手入れの為に羊が放牧されているのだろうか?

 

・不戦条約

・別名ケロッグ=ブリアン協定。1927年アメリカ・フランス間に成立。内容については本文中に書いたとおり。翌28年には15カ国、

 最終的には63カ国まで加盟国は広がったがほとんど実効性がなかったことはアキラカである。

・この当時ゆき子さんが10歳だったということは現在は・・・「女性の年齢とかけてクリスマスケーキと説く」とゆーやつだ。そのココロは?

 

・スペイン内戦

・「スペイン市民戦争」とも。1936〜39年。本編とはあまり関係がない。

・史実では独伊の支援を受けた右派フランコ政権が勝利を収めたがここではとりあえず負けたことにしておこう。左派だって実態は酷かったが。

・都市に対する無差別爆撃を非難した絵画「ゲルニカ」は有名。

・ちなみに本文で述べている兵士と子供の写真はスペインでも何でもなくベトナム戦争の報道写真がモトネタ。

 

・マシーネン・メンシェ“ガン・ホー”(大塚明夫)

・主役メカ。変型も合体もしないし、必殺技もとくにない。どうしよう・・・

・夜目は効くらしい。

・頭の中にはピカピカ光る硝子玉が入ってて、ガソリンエンジンで動くロボット。ふぁ、ファンタジーだっ!

 

・西村教授(西村晃)

・本名西村真琴、実在の人物。日本初のロボット(人造人間)、学天則を製作した。

・ご子息は二代目水戸黄門の他、映画「帝都物語」では父親役を演じた俳優。

・「帝都物語」中の学天則はなんと自走式爆弾に改造されてしまった、蛙杖仁策もビックリだな。

 

・里見研究員(里見光太郎)

・助さん

・必殺技は十文字斬り。

 

・伊吹研究員(伊吹吾郎)

・角さん

・力だすきでパワーアップするのはこっちだった。

 

・高橋研究員(高橋元太郎)

・うっかり八兵衛

・悪代官感知装置(自動腹痛発生機構)が装備されているかは謎。

 

・Angel Calling

・オルゴールの中身の曲。

・よいうたです

・まあいいじゃないか

 


第三話「独立砲戦車隊」

・独立混成第一旅団

・同名の部隊が1934〜38(昭和九−十三)年の間存在していますが本編はフィクションであり(以下略)

・史実の独混第一よりは機甲兵力が少ないよーである。

・戦車大隊長は当初名無しであったが番外編において突然「東武大佐」と命名された。しかし本編を読み返すと階級は中佐になつているぞなもし

・こーゆーのを「戦場の霧」とは言わない。

・満州国もないのになんでこんなところに日本軍が駐屯してるかというとどうもPKOらしい。無茶な設定だなとは思う。

 

・山田七四中尉(手塚ちはる)

・アネゴ戦車兵。陸士何期なのだろうか。

・御尊父山田特車(とくしゃ)氏七十四歳に於ける娘子。兄弟に兄の六一(ろくいち)氏と弟の九丸(きゅうまる)君がおられる。

 おとーさん元気すぎです。

・きめ細かなお肌と流麗なライン、そして美しい脚周りが魅力のななよちゃん、パンチ力は105ミリL7クラスだ。

・「〆張鶴」は愛用の日本刀。正規の軍刀ではなくて私物である。先祖伝来らしいぞ。

・「モ式」はモ式大型拳銃いわゆるモーゼル・ミリタリー。彼女が所有しているのは全自動射撃も可能なM712。

 あ〜、もしかするとM712はマガジンのみでクリップ給弾しなかったかも知れないな・・・ま、やっちまったもんは仕方あるめえ。

・乗車時には防塵眼鏡(正式名称は「戦車眼鏡」)をつけているので万国眼鏡っ娘大会が催されたアカツキには無理やりネジ込もうと虎視眈々の

 (軍事機密)歳。

 

・ベルダン

・第一次大戦の主要戦場のひとつ。両軍合わせて死傷者70万。

・彼の地には今でも緑の芝生の中に真白な十字架が林立する共同墓地がある。PS2版「ジオンの系譜」でガトーがオデッサ戦没者に

 敬礼してる絵はここがもとネタ。

 

・久喜玄之丞曹長(一条和矢)

・オヤジ戦車兵。全身にやる気が抜け落ちている。

・いつも殴られてばかりだ

・他人に煙草をたかるのが趣味。

 

・羽生善冶伍長(桑島法子)

・少年戦車兵。「はぶよしはる」ではない。

・真面目なのだか馬鹿なのだかよくわからない。

 

・伊勢崎惣平軍曹(塩沢兼人)

・昼寝戦車兵。ヒマな時はいつも寝てばかりいる。

・忙しくなるとちゃんと起きる。

・番外編では大忙し。

・実家は電気屋でやたらと色々なことに詳しい。

 

・加須勇軍曹(山崎たくみ)

・ジャズ戦車兵。彼がメガネキャラであることはしばしば忘れられる。

・それ以外特徴がない。もっと頑張って下さい。

・あ、忘れてた。「手先が器用」なんである。いまひとつ活かされていないが。

 

・グレン・ミラー(ジェームズ・スチュワート)

・映画「グレン・ミラー物語」は大変面白いので一見の価値有りです。V−1号とか出てきます。

 

・二式砲戦車“ホイ” 

・史実ではホイの量産は昭和19年までずれ込み、紀元2602(昭和17)年には試作車が一輌あるだけであった。

 いや、本当は試作車にしたかったんだけどなにしろ模型が売っていないのだ。

・結果的に一式中戦車“チヘ”が配備開始されていることになってしまって戦争もないのに軍の近代化は史実よりも進んでしまった。

・正規編成序列では戦車連隊内の第五中隊に配属され、小隊単位で各中隊の直協支援を行うまそのGMキャノンみたいな。

・内部構造はさっぱり不明なのでかなり想像の産物。そもそも配備状況も判っていないのだ。関東方面だとは思うけれども根拠は全然無い。

 

・『予算を分捕って、新しいのをまた作るぞ』

西「見たまえ諸君、ようやく完成したぞ。これが機械人間第三号だ!」

伊「い、いつのまにこんなものを!二号機が無くなってからまだわずか・・・」

里「いや、作中時間はまったくといっていいほど進んでいないが、作者がネタを作る程度には実時間がどんどん過ぎているぞ」

高「そいつはうっかりですなぁ。あ、でも教授、『水晶頭脳』が無いんじゃぁいくら体をつくったって只のドンガラでしょうに」

西「うむ、手は打ってある」

その瞬間すこかん!と小気味良い音を立てて何処からか飛んできた風車が高橋研究員の額に突き刺さりました。

高「あたたたたたたたたっ」

研究員一同の視線はそこに集中します。

里「こ、これはいったい!」

西「ああ、中谷研究員じゃよ。シャイな男でなあ。天井裏にでも隠れているのじゃろうて」

伊「・・・天井?」

航空機の格納庫のようにトタン張りの研究所をいくら見回してもそんなところはありません。

高「誰か早くコイツを取って下さいよぅ」

だらだらと血を流す高橋研究員を放っておいて、西村教授はその手に何か茶色のカタマリを掲げて言いました。

西「そしてこれがたった今中谷君によって届けられた『寄せ木頭脳』じゃ。機械人間の制御機関じゃよ、かっかっかっ」

里「いや、寄せ木と言われましても」

それはどうみても温泉街で売られているお土産民芸品のような小箱でした。

西「箱根細工の技術を応用しておる、問題はない。これを封入することによって機械人間第三号、“飛猿”は完璧に起動するのだ。

  材質には柘植を利用しているので・・・そう、私はこの機械人間を“柘植の飛猿(つげのとびざる)”と名付けよう!」

伊「なんだか頭の悪そうな名前ですねえ」

機械人間“柘植の飛猿”はその名の通り人というよりは類人猿に近い姿勢、長い手を前に垂らし、短い足は折り曲げられて

まるではばかりに用足しをしている姿にも見えます。

西「この“柘植の飛猿”の画期的な点は二足歩行に少しも拘らない所じゃ。歩行時の駆動力のうち大部分は前腕によって発揮される。

  後脚はむしろ方向安定と跳躍に於ける瞬発力の為に存在する」

ぶつぶつ独り言を呟きながら西村教授はサルのようにするする“柘植の飛猿”によじ登り、中華鍋をさかさまにしたような頭をぱかりと開きました。

 

西「目覚めよ飛猿、アーミーマー!」

得体の知れない呪文にひとりごちて、“寄せ木頭脳”をはめ込みます。すると赤ちょうちんに灯がともるように“飛猿”の目がぼんやり輝きました。

うほっ、うほほっ、と煙草を吸いすぎた人の空咳のようにエンジンが動き出し、ふんがぁと声らしきものをヒネリ出し、

西村教授を振り落とすと、そのまま飛猿は全速力で走り出しました。

里「ああっ、三号機が暴走っ!!」

高「エヴァ世代っすから、作者も」

高橋研究員がうっかり作中人物らしからぬ台詞を吐いているうちにも飛猿は壁面に激突し、

太い両腕で安普請の研究所をぶち壊して出ていきます。

たちまち所内には湯気が溢れ、その向こうで大質量の物体が水中に転げ落ちるような物音がドボンと聞こえてきました。

西「何事じゃあっ!」

 

一同「おおっ♪」

駆け寄った全員が異口同音に驚いたことに、研究所の外は露天風呂でした。飛猿は頭からそのなかに落ち込んで、手足をバタつかせています。

 

ゆ「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁつ!」

おまけにそこにはすっぽんぽんの女のひとが松田優作かはたまたいかりや長介かというような野太い悲鳴を上げながら、

手にした桶でがっつんがっつん飛猿を殴りつけているではありませんか。

 

里「あっ、お前はいつぞやのかっぱらい女っ!」

なにを隠そうそのひとは速水ゆき子さんでした。いやなにも隠していないんですけれど。

ゆ「誰がかっぱらい女かっ!い!?いやぁ〜ん・・・」

脊椎反射的に怒鳴りつけてから、慌ててゆき子さんは湯船の中にもぐり込みます。

 

(ところで僕はよく知らないのですが、露天風呂でもやはり湯「船」と呼ぶのでしょうか?)

 

西「むぅ、お銀よ、こんなところでなにをしているのかね。さァ諸国漫遊の旅に出掛けよう」

ゆ「だっ、誰がっ!お銀かっ!!」

――「速水ゆき子の災難・温泉湯煙かげろう編」 完

・謎の青年

・まだ謎。

 

・アンリ・コアンダ(富田耕生)

・アンリというのはフランス語読みで、実際はヘンリ・コアンダという表記が正しいルーマニア人。

・ライト兄弟からわずか7年、1910年にジェットエンジン(の雛形)を動力とする飛行機を開発。当時23歳。

・実験は失敗しました

・本人はぴんぴんしてて1972年まで生きてたそうです。二度の大戦や社会主義政権下ではどんな存在だったんだろう?

・流体力学に於ける「コアンダ効果」で現在もその名を残しているそうだ。

 

・アレクセイ・クルチェフスキー(納谷六朗)

・この人物は創作上の存在だが1920〜30年代のソ連にL.V.クルチェフスキーという人がいて素っ頓狂な大砲を作ってました。

・素っ頓狂が過ぎたのか何一つモノにならず逮捕以後消息不明。現実のソ連は「死刑!」という言葉がガンガン飛び交う「がきデカ」のような

 国だったのだ。

 

・重擲弾筒

・日本陸軍の八九式擲弾筒は手榴弾を迫撃砲のように投射する火器ですが、いかにも膝の上に乗っけて撃てそうなコンパクトな設計のため

 アメリカ兵から「ニー・モーター(膝撃ち臼砲)」というアダ名を頂戴しました。実際にそれをやってみて脚の骨折るやつ続出。

 

・「いどがあるいております」

・SF映画「禁断の惑星」では本当にイドが歩いている。いや、だからなんだと言われても困る。

 

・久喜曹長には外を見る術がない

・戦車内での乗員はその役割分担によって視界が大幅に異なる。通常装填手には外部視察手段が全くないので戦闘中は大変おっかないらしい。

 しかしながら「目の前の様子しかわからなくて視界の外は全然見当も付かない砲手や操縦手の方が怖い」とか

 「辺りの様子が全部分かる車長がホントは一番怖い」とかまるで居酒屋カウンターでやってる病気自慢大会のようだ。

 

・「徹甲弾込めろ、馬鹿野郎!!」

・これは言いがかりである。本来車長は砲撃に際してあらかじめ使用弾種を砲手なり装填手なりに伝えねばならない。

 中尉殿実はお馬鹿さんなのである(はぁと)

・ちなみに旧日本軍が使用していた戦車砲用の徹甲弾は内部に炸薬が充填されたもの(「破甲榴弾」とも呼ばれる)なので弾けようが砕けようが

 一応爆発するハズである。

 

・「この満州で戦争の道具を扱う集団が、もうひとつあるだろう」

・匪賊や馬賊や山賊や黒社会や軍閥や革命家やら枚挙に暇がないと思われる。

 

・双葉山

・双葉山 定次(ふたばやま さだじ)、大相撲第三十五代横綱(横綱在位昭12〜20)。前人未踏の69連勝を成し遂げた昭和の名横綱。

・デルタ出版刊「帝国陸海軍の戦闘用車輌」には慰問先の漢口にて九五式軽戦車に乗り込む双葉山関の写真が掲載されている。

 乗り難そうではある。

 

・銃身の短い騎銃

・三八式騎銃は読んで字の如く、乗馬騎兵用に設計された騎兵銃(カービン銃)である。三八式歩兵銃の銃身部を切りつめたような作りで

 軽量小型、砲兵や輜重兵など他兵種の自衛用火器としても用いられた。

・戦車隊にも支給されていたそうだがこれが果たして車内装備火器だったかどうかは不明、というか多分積んでないと思う。

 いやー、演出上ね〜。

 

・「旅人よ、ラケダイモンに行きて伝えよ」

・「旅人よ、ラケダイモンに行きて伝えよ。汝らの掟のままに、われらここにて死せり」と続く。紀元前480年、ペルシア戦争はテルモピレーの

 戦いに於いて、数で劣るスパルタ軍はペルシア軍の前に敗北した。それを記した碑文の一節である。伝承に依ればスパルタ軍の敗北は

 あらかじめ自陣営の巫女により託宣されていたという。

 

・一乗寺下り松

・こんなことを書くと「この時事ネタ野郎め」と思われそうだがいや、実は第三話前編のころから考えていたのですよ。

・吉川英治も大河ドラマもバガボンドも見ていないので吉岡一門の頭領が源次郎だったのか又七郎だったのか十歳だったのか十七歳だったのか

 よーわかりません。吉川英治か大河ドラマかバガボンドを参照して下さい。いやムサシロードはどうかと言われましても。

 

・「大隊本部に連絡だ」

・この小説はあくまでファンタジー小説であり、一部史実とは異なる箇所があります。例えば戦車用車載無線機の交信距離とかです。

 

・土民

・この小説はあくまでファンタジー小説であり、一部現代の人権擁護の観点に照らせば不適切な表現が含まれています。

・実は「ツチミン」という架空の生命体であったりはしない

 

・「実は斯々云々・・・」

・かくかくしかじか。長いことを端折る日本語の表現技法のひとつ

・この久喜玄之丞が例の易者と出会ったのは忘れもしない、昭和15年の年も暮れようというころだ。当時自分は珍しく休暇と給料を戴いたもんで

質屋から背広を借り出してひとつ銀座の夜を制圧してやろうと意気込んでいたわけさ。けどな、どういうわけだか女給連中こっちが兵隊だってえ事を

あっさり見破りやがってよ、どの店に行っても足下見やがって水みたいな麦酒やウイスキーしか出しゃしねえ。二言目には「お国のためにがんばって

頂戴、それじゃァね」ときたもんでな。坊主頭の所為と気がついた時はいつの間にやら素寒貧の一歩手前、このときばかりァ海軍に行かなかった

我が身を呪ったもんよ。でまあ面白くも何ともない気分で歩いていると突然暗がりから声をかけられた。

「そこのお前さん、女難の相が出とるぞ」

 なにが女難だ、女で難儀するほど遊べりゃ世話ねえや、と振り向いて怒鳴りつけたらこれがすぐ側の路地に行灯炊いてる辻占の易者よ。

「おおこりゃいかん、火難水難おまけに鉄難の相まで出ておるわい」

 鉄難てなそりゃなんだよおい。

「それはもちろん鉄の災難じゃ。お前さん兵隊であろうよ」しれっと言いやがる。

こちとら陸軍戦車兵だぜ、水難なんぞは水兵相手に言うんだな。

「いやいや、例え戦車といえども川に落ち池に填り海に浸ればアッという間にただ底へ沈む鉄の棺桶」

火難だってぇ縁はねえさ。爺さん知らねえだろうが俺らの戦車は全部ヂーゼル機関なんだぜ。よその国のガソリン車たあひと味違う

おまけに車内には防火用に石綿が貼ってあらあ、火の用心は万全よ。

「八九式中戦車甲型はどうじゃ、あれはガソリンであろうに」 

なんでそんなに詳しいんだよ、爺さん。

「森羅万象に通じていなければ易者等ははつとまらんわい」

 まあ、なんだな。こっちも少しは面白くてよ、どうせ場末の赤提灯に使おうと思ってたはした金だ。易断に使ったって悔いもねえやと

話に付き合うことにした。で、どうすりゃいいんだ?火難水難鉄難避けるにはよう、ああ、女難は別に避けんでもいいや。

「まず無理じゃな。人間万事天命には逆らえんものよ」

おいおいそりゃねえだろ、なんかこーどこそこの方角はイカンとかこのフダ貼っておきゃ安泰とか。

「無い」

どうしようもねえなら見てもらってもしょうがねえ、あばよ爺さん長生きしとくれ。

「待った!お主兵隊であろう」

ああ、そう言ったじゃねえか。

「兵隊であればよいものがある。『相撲取りに決して負けぬ法』を一筆伝授してやろう」

おいおい、そういうことなら歩兵相手に言えよ。取っ組み合いは仕事じゃねえんだ。

「馬鹿らっしゃい!白兵精神なくしてなんぞのモノノフであろうか!!いっくら世が機械文明花盛りとはいえ、いつの時代も最後は一人一人の

 兵士の敢闘精神がすべてを決するのじゃ、歴史を紐解けばそも織田信長は桶狭間で今川義元をけたぐり、

 羽柴秀吉は明智光秀を下手に出し投げ、真田幸村は大阪の陣で徳川家康を『徳俵家康』と呼ばせるまでに追いつめた。

 努々(ゆめゆめ)、相撲を疑うべからず。彼の乃木大将も水師営の会見ではステッセル将軍と

 肝胆相照らす大相撲を執り行い―――」

ああ、わかったわかった。でえ、一体全体なんだその方法ってのは?四十八手のどれかかい。

「うむ、只今一筆書いて進ぜよう。決して余人の目に触れてはならぬぞ」

思うにあの爺さん、易者でもなんでもなかったんだろうぜ。半紙重ねた束から一枚抜き取ってさらりさらりなんて占いのすることじゃねえしな。

「一枚2円じゃ」

高いな、まからんか。

「軍人が負けるとは何事。この一枚で命が永らえるならば安かろうて」

そう言われて払ってきたんだがな、宿舎で封切って見るとよ。偉い達筆な調子で

 

「相撲取りとは 相撲を取るべからず」

 

なんて書いてあったのさ。おかげでこの方相撲取りには唯の一度も負けたことがない、という訳だなあ

 

「・・・なるほど!確かにそいつは負けませんね」

 


第四話「地底怪獣」

・地底怪獣

・地底に棲む怪獣のこと。

 

・オーストラリアのオパール・ハンター

・オーストラリアに住むオパール採掘者達のこと。

・昔「世界まる見えテレビ特捜部」で流れたドキュメンタリー。帽子を投げてその日の採掘場所を探す気ままな人が出てました。

・なんだかヤラセ臭くはある。

 

・「お空を飛ぶお皿(flying saucer)」

・空飛ぶ円盤UFOという言い回しは50年代に入ってから使われるようになったハズである。故に同時代的な三人称を用いる場合、

 キャラ達が何かの物体を「空飛ぶ円盤のように」認識するような描写は避けるべき・・・なのかな?

 

・サヨナラ安打

・っていう言い回しはいつの時代から使われてるんだろう(汗)

 

・グライムズ

・このキャラクターの名称は作者が唯一思い出したオーストラリア人作家 A・バートラム・チャンドラーの「銀河辺境シリーズ」から急遽使用された。

 安直な話ではある。

 

・ハリモグラ

・オーストラリアにのみ生息する哺乳類、ハリモグラは定住ということをせずにずっと歩き回っているらしい。

・これも確か「まる見え」で見た。しかしあんまり詳しく思い出せなかったのであんまり本文に反映されていない。失礼しましたッ!

 

・黒い丸眼鏡を掛けた小柄な老人

・名前は特にありません。

・ううっ、ゴメンなさいっ(泣)

 

・チリとペルーの(中略)戦争を起こそうとした

・史実では1929年に国境紛争があり国際連盟の仲介で収まったそうです。

・本編とはまったく関係ないがチリVSペルー、ボリビアの戦争が19世紀にありまして、「太平洋戦争」(Pacific War)と正式に呼ばれている。

 プライオリティはこっちにあるので、もし身のまわりに「僕ぁ太平洋戦争にはちょっと詳しいのさ」などと言う人が現れたら

 「それはどっちの『太平洋戦争』なんですか?」と優しく言ってあげてください。

 

・蒙古の馬乳酒

・聞くところによると「世界でいちばんまずい酒」なのだそうだ。誰かレッツトライだ!

 

・「親子の愛も、兄弟の愛も、酔っ払い同士の愛には敵いっこない」

・たしか正確には「親の子供への愛も 兄弟の愛も 酔っぱらい同士の愛情に比べれば ものの数ではない」だったか。別に歌ではない。

・泥酔したロバート・ハインラインを介抱するアイザック・アシモフが残した御言葉です。ファンの方は金科玉条のように崇め且つ酒に酔いましょう。

 

・リリィさん(淵崎ゆり子)

・ロンドンでタケル親子が世話になっていた下宿屋の若おかみ。金髪おさげのメイドさんに、主人公は既にイチコロ。

・実在のリリィさんは鶴田謙二の「チャイナさんの憂鬱」シリーズに登場する花屋。実在っていわねーだろ

 

・秘密結社のアジトで出てくる料理帳を編集するなら三ツ星

・おうちのかたへ:

 お子様の中にはこの場面を読まれて「おいしいごはんを食べさせてくれるZZZ団総統は、いいひとにちがいない」と思われる事があるかも

 知れません。ですが、食事の出来不出来と人の情愛とは別の事柄であると、きちんと教えてさしあげて下さい。

 料理の下手な善人も、料理の上手な悪人も、世の中にはいます。料理の上手な善人と出会えるとよろしいですね。

 尚、太宰治による志賀直哉「小僧の神様」批判を付せて併読されるといっそう勉強になると存じます。

 

・兵隊なんて普通みんな悪党じゃねえか

・この物語はフィクションであり、登場人物の台詞は演出上の必要で発せられるものです。決して作者の政治的意識を代弁するものではありません

 

・リヒター所長

・なんかドイツっぽい。

・すいません、「なんかドイツっぽい」とゆーこと以外深く考えていないキャラなんです(泣)

 

・金になる哲学は全部ペテンだ

・このものがたりはふぃくしょんでありさくしゃのてつがくてきけんちをだいひつしてるわけじゃありませんのだ。

 

・フィラデルフィア

・鉱業の盛んなアメリカ合衆国、ペンシルバニア州の州都。

・古くから「友愛の街」だそうで労働者の結束も固い、組合運動のメッカ。

・最近じゃホ○とかゲ○とかお子様にはとても言えませんね。

・おいこれ「穴掘り」の回なんだぞ!

 

・ブーメランが投げた手元に帰ってくるのは何にも当たらなかった時だけ

・この点ミドレンジャーとかマッドマックス2とかで誤解されてることが多いようです。ありゃあ、TVの話なんで。

 

・アルザスだかロレーヌだか

・中世以来この地方はフランス−ドイツ間でその帰属をめぐって何度も争いが起こりました。

・1871年、普仏戦争の勝利によってプロイセンへ割譲される。

・フランス人はよっぽど口惜しかったようでフランス語教師がフランスバンザイと書いて去る「最後の授業」という小説で愛国心に訴えました。

 さすがは文化の国ですね。

 

・エルザスとロートリンゲン

・中世以来この地方はドイツ−フランス間でその帰属をめぐって何度も争いが起こりました。

・1919年、第一次世界大戦の勝利によってフランスへ割譲される。

・ドイツ語教師がドイツバンザイと書いて去る「最後の授業 2」という小説が書かれた話は聞いたことがありません。

 再軍備でそれどころじゃねーよ。

 

・流刑囚

・「オーストラリア人」の祖先。

 

・山賊騎士

・「ドイツ人」の祖先。

 

祖先のことを悪く言うのはヨクナイです。「日本人」の祖先なんざ「首狩り族」ですぜ旦那。

 

・中生代の恐竜のこと

・以前読みきりで書いた「水晶宮のドラゴン」のこと。

・「恐竜探検隊ボーンフリー」も「恐竜大戦争アイゼンボーグ」も現在の恐竜観からみるとインチキだらけである。

・かといって「のび太の恐竜」の価値はゼロ!と一概に否定できるわけでもないというお話でした。

・「恐竜戦隊コセイドン」はー、否定してもー、いいかもしんない。

 

Zeitlich Zerfallen Zentrale

・「国際戦争協議会ZZZ団」の、真の名称。辞書から適当に単語を引いてきたので用法的には間違ってるかと思います。

・わるものの言ってることなんて間違いだらけなんだ!という作者の主張を示しているかどうかは定かではない。

・ひとりよがりな設定ですが、なにしろ「独語」というくらいですので。

 

・『紀伊国屋(きのくにや)』と言った

・無論そのような史実はない。歴史の表舞台では・・・

 

・「イヤッホー!ドラゴンのお出ましだぜ!!」

・すいませんすいません、まだ出てきません。

 

・こちらはオーソン・ウェルズだ。いま、裏庭に火星人が

・オーソン・ウェルズがラジオドラマ「火星人襲来」で全米をパニックに陥れたのは1938年。とんだインチキ野郎だ。

・こういう、生命ギリギリ真剣に切羽詰った土壇場でつまらない冗談が飛び出すなんて、リアリティに欠けるよな。

・そう思った貴方、まだまだですよ!

 

・酸素救命器

・酸化カリウムを利用した酸素発生装置。旧日本陸軍の工兵装備を参考にした。

・同様のものがUボートの戦記に記述されていたので、当時それなりにポピュラーなものだったらしい。

・現代に使用されているものも、基本的には同じ原理に基づいている・・・らしい。

・ホントのところ、仕組みはよくわからない(汗)

 

・超鋼鉄の回転衝角

・いわゆるひとつの ド リ ル です。

 

・ダイナマイト五本分の爆薬

・そんなモンでぶっ壊れていいのかよ!とお思いの方々、ダイナマイトを舐めちゃいけませんぜ。

・一般的に言ってダイナマイトや工兵の使う爆薬は爆弾、たとえば歩兵の使う手榴弾とは根本的に異なる破壊力をもっている。

・ダイナマイト五本分の破壊力は「機動刑事ジバン」の必殺技、「ジバンエンド」に匹敵するッ!!

・ジバンエンドの破壊力はダイナマイト五本分である。

・以下、永遠にループ。

 


「幕間のできごと」

・幕間

・「まくま」ではなくて「まくあい」です、念のため。

・マクマ空間に引きずり込め!な、話ではある・・・

 

・「大砲クラブ」

・大砲について研究したり開発したりぶっ放したりするクラブのこと。

・19世紀のアメリカでインペイ・バービケーンなる人物を首魁に結成され、同人ならびにニコール大尉ならびにフランス人ピエール・アルダンならびにイヌ二頭ニワト六6羽で月世界旅行

 を敢行した「大砲クラブ」とは別。

 

・一度完璧なメーキャップを施して撮影現場に紛れ込もうとした

・多分、着ぐるみやミイラ男の類だと思われる。止められるのも当然だ。

 

インファントリー・マークワンと呼ばれる類の二足歩行兵器

・“Infantry Mk I”すなわち「歩兵一型」。すっごい便利で、どこの時代のどんな場所でも大活躍。周辺機器やOSは随時更新されますが、根本的なハードウェアは変わってないし

 ましてや後継機種など生まれようはずもない。なにしろ安価且つ大量に配備できるので廃れないのだ。

 

・トム・コリンズ

・ジンベースにレモンジュースと砂糖とソーダ水を使用したカクテル。ジンフィズとほぼ同様だそうだ。

・こないだ読んだ本に「別名をHardboiled Lemonadeという」って書いてあった。ホントか?

・「トム・コリンズなんて名前の人間がいてたまるか」って台詞は、ありゃウォーレン・マーフィーだったかどこからかの引用。

・ちなみに捨てハンなので読者の皆様におかれましては特に記憶に留めるご必要もなく・・・

 

・モンストゥルオ

・第四話に登場した「戦争機械」の名称。引っ張りすぎだ・・・

・スペイン語で「怪物」の意。

・本機はZZZ団の戦争機械の中でも比較的初期から配備されたものであり、スペイン内戦ではフランコ派に2機が実戦投入され広く喧伝された。

 リヒター所長が一発で見破ったのはその為である。

・1機はテルエル山岳地域の戦闘で谷底に滑落し、もう1機はバレンシアの攻防戦で重砲陣地に奇襲を掛け撃退される。地面を掘り進んだ所倒れた大砲の下敷きになったそうである。

・モデルは東宝映画「地球防衛軍」に登場したミステリアンの土木作業ロボット「モゲラ」

・そういう設定はちゃんと本編に絡ませなさい。

・いつかブツは作ろうと・・・思っているのだが・・・名前も出てこない割りにやたらとパーツの描写がくどいのはそんな理由だw

 


第五話「二十世紀サーカス団」

・独立混成第一旅団、機動野砲兵第一大隊

・機動九○式野砲の部隊、ということにしておこう!「ひとたび咆哮すれば鬼神と雖も是を避く」かどうかはわかりません!!

・牽引車輌は九八式四t牽引車「シケ」。シケた名前だ・・・

 

・猫またぎ

・猫もまたいで通りすぎる、到底食えないシロモノの意。この単語が意味するものはいくつか存在するのだが、ここでは旧軍糧食の塩鮭樽のこと

 

・あんなのただの人さらいじゃねえか

この物語はフィクションであり、登場人物の台詞は演出上の必要で発せられるものです。決して作者の職業的意識を代弁するものではありません

 

・『お嬢さん僕の部屋で一緒に銅版画のコレクションを鑑賞しませんか』

・20世紀初頭のアメリカ文化に於ける極めて古典的なナンパの手口、だそうです。

・ちなみに銅版画のことを「えっちんぐ」とゆいます

 

・『グレイス』

・グレース・ケリーとは何の関係もありません。

・辞書を引いても「grace」って単語に「流れる星」なんて意味はありません。あったらその辞書はヘンです。

・え、えーっとその、遊びだよ遊び!物書きには夢、ロマンも必要であり・・・

 

・僕はJ=スイングという者だ。

・やっと・・・やっと出ました!ここまで来るのに何年かかったんだろう(感涙)これが「謎の青年」の名前です。以降このように呼称されると有難い。

・いわゆるコテハンというヤツである。所詮はハンドル。

・そういやダグラムにJ=ロックっていたよな。

 

・「ジコジツゲンって〜手前勝手に生きるってえことだよ」

この物語はフィクションであり(ry 決して作者の人生観的意識を(ry

 

・『GUNG−HO!』ってのは合衆国海兵隊員が突撃する時の合図みたいな言葉だ

・本当ですよ。

・フルメタル・パニックのラグビー部編とか参照。アニメだと「ふもっふ」でやってる。

・陸軍空挺部隊の場合は「ジェロニモ!」である。ガンヘッドとか参照。

・まあ・・・引いた割りには・・・大した意味でも・・・無い。

・日本語に訳せば差詰め「戦太郎」みたいなもんかな?いや無理無理だな・・・

 

・蝙蝠傘の骨組みを逆さに据えたような無線アンテナ

・いわゆるスターアンテナである。最近だとこれだけで模型が売ってたりする。

・この物語に於ける無線機の伝達距離と交信能力はかなりの幻想的スペックを持ち、少しも設定がされていません。

・電波には夢、ロマンも必要であり・・・

 

・「知らない人からお薬をもらうのは、多分、もっといけない事なんだよ」

・買うのもな。

・むかしは渋谷のセンター街なんかにもゴニョゴニョしてたものですが、いまはどーなんでしょーねー

 

・少年

・なまえはまだきまっていません(汗


今日はここまで

 

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