「M26 パーシング」

 


M26「パーシング」重戦車はアメリカ陸軍が第二次世界大戦末期に投入した極めて強力な戦車です。

53口径90ミリM3戦車砲を搭載し、正面装甲厚は最大115ミリ。従来のM4中戦車では分の悪かった、

パンサーやタイガーといったドイツ軍の大型戦車に十分対抗しうる性能を持っていました。

 

本車は戦後長らく米軍戦車の主流であった一連のパットン・シリーズ中戦車の原点に位置する車輌であり、

旧ソ連のT54中戦車と並んで戦車の発展、発達を語る上で欠かせない一輌です。

 

で、早速作る訳です。タミヤMMシリーズNo.254、「M26 パーシング」。

びっくりする程サクサク組めまして、ちょっと不安だったサスペンション基部(右写真)も実際に手を動かしてみればなんの問題もなく。

このキットの最大のウリが実車同様のサスペンション可動なので単品ディスプレイ派でもそれは活かしたい。

いかにも戦車らしいスタイリングも含めて、戦車作るの初めて、という方にも十分お勧めできます。

 

で、どうにももの足りないなぁとかフソンなことを考えまして装備品をぶら下げるワイヤー(左)とか

ティッシュペーパー丸めて作ったシート(右)とか足してみたり。

ティッシュで作るシートに関しては某模型サイトを参照しました。

あ、車長ハッチ開いてるのは今回フィギュア乗っけるためですんで。

 

エンジン組み込もうかなぁとも思ったんですがそんなこと始めると絶対に完成しなくなるだろうなと思い直し、

TRAKZモデル社製、防盾カバーパーツのみの追加で・・・結構印象が変わります。

 

 

 

塗装中の一枚。なんだか現代美術のオブジェみたいな(笑)

ちょっと分かり難いんですが、この段階でホイールと車体下部にはライトサンドをスプレーしてます。

建設車輌のタイヤハウス内側みたいな感じをねらうわけです。

 

装備品いろいろ。

キット附属の物に加えて「連合軍車輌アクセサリーセット」とか使ってます。

懐かしの「アメリカ小火器セット」に入ってた「M1903スプリングフィールド小銃」、好きな鉄砲なんでアクセントに・・・

と思ったんですが流石に狙撃銃を無造作にぶら下げるわけにもいかず却下(^^;;;

 

組み立て・塗装終えてデカールまで貼ったところ。

「第3機甲師団 第33機甲連隊 F戦車中隊 第2小隊5号車 “FIREBALL“ 号」にしてみました。

戦歴については後述。

 

装備品をくっつけて汚し塗装まで進めました。

以前作った「M5軽戦車」の時に流石に直付けでは不自然だと思ったんで裁縫糸を巻いたりしてます。

なんとなく「結びつけられてる」感じが出ればと。

あ、ちなみに右写真でドイツ軍のMG34乗っけてるのは別にマチガイじゃなくて「戦利品」の気分ですねん。

 

後部フェンダー上の木箱とかが「結びつけられてる」ように見えれば成功なのです。

謎シートはここに乗せましたが、実は塗装に失敗してたりします(爆)

M26はエンジン、ミッション共に車体後部に位置する後輪駆動車輌です。

この構造自体は米軍車輌の専売というわけではありませんが

後々これを発展させたものが駆動系メカニズムを一体構造にして整備性を向上させた「パワーパック構造」

差詰めその原点とも言える部分なのでエンジンパーツ組み込まなかったのはちょっと悔いが残ります。

タミヤが出してくれればいいのになぁ(ぼんやり)。

 

M26重戦車が初めて戦場に現れたのは1945年2月のことです。戦争の帰趨はほぼ連合国側に決していて、

真に決定力を行使するには少しばかり遅すぎました。ここまで投入が遅れたのはいろいろ事情があるんですが

一番の理由は当時アメリカ軍内部で「 T23 」という全く別の車輌の開発が優先されていた為で、これがまた電気駆動だったり(爆)

いやー、ポルシェ博士みたいなひとってどこにでもいるもんですね。

ともかくようやく完成したM26(厳密に言えばこれはまだ制式採用以前の T26E3 試作重戦車だったのですが)は

1945年初頭、新兵器実験任務グループ「ゼブラ調査団」によってヨーロッパの地に足を踏み入れました。

愛称である「パーシング」の由来は第一次世界大戦での欧州派遣米軍総司令官ジョン・パーシング将軍にちなむもの。

20輌の最新型戦車は第3、第9機甲師団に配属され、ドイツで生まれた鋼鉄の獣達を狩るべくいざ、戦線へ――

 

“FIREBALL”号はその内の一輌です。1945年2月26日、初めてタイガー I 重戦車と対戦した車輌で・・・

(ちなみにこの時期ドイツ軍はタイガー II、いわゆるキングタイガー重戦車をとうの昔に配備してます)

 

100mの至近距離で待ち伏せされ、命中弾3発を受けて敗退。

 

新型だからっていいことばかりとは限らない、シビアな戦争のおはなしでした、まる

 

 

 

さてここからはネタゾーンDEATH!

人形があってこその戦車模型。さささフィギュアですよ!!

 

 

用意したのは「滝野 智」、元気とやる気だけは誰にも負けない暴走女子高生だ!

今回は戦車兵なのでツナギの作業着を着ているぞ!キューポラにもジャストフィーット!!

 

ちよすけは踏まれる係り。

 

これじゃっ!ワシがやりたかったのはこれじゃあっ!!

 

ともちゃんは元気だなあ、癒されますよね。

 

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