「M32戦車回収車」

 


今を去ること十数年前にフリマで買ってそのまましまい込んでたプラモデルを消化しまショーとか思ったわけです。

イタレリ製の、古〜いプラモ。購入当時でさえ相当のベテランだった記憶があるけど、そもそもワタシはなんでこれ買おうと思ったのだろうか。

すべては忘却の彼方である。

 

実物とはちょっと違う構造ですが、VVSサスペンションのボギーが可動します。

むかしのイタレリっていろいろ頑張ってたんだなーと、あらためて思うことしきり。

たしか昨年が創業(だかプラモ作り出してからだか)50周年だったんだけど、あんまり盛り上がりませんでしたね・・・

 

 

基本はM4A1シャーマン(76ミリ砲)のパーツにあとから戦車回収車用の追加部品を設計したものです。開発年代いつごろなんでしょうね?

現在このM32は絶版状態なのですが、M4A1の方は最近再生産があったのか昨年末にはいくつか見かけましたな。

ガルパン特需が直撃してほとんど狩られてしまいましたが(笑)

 

でその、よく出来ているパーツは設計が古いM4A1の方のグループで、

新規に起こされたM32用のパーツは微妙な出来でマッチングもあまり宜しくないのは実にイタレリ的である。

接着位置も支持もなくイモづけなパーツも多いし、底面だけあるインテリアもガリガリ削らないと車内に入らないしで。

 

A型フレームのクレーンをはじめとして装備品の類は普段の戦車模型では見慣れない形の物が多く、新鮮な楽しさが味わえます。

ワイヤーロープの類が一切入ってないのは仕方ないか(実は一本だけあるんだけど、プラ製でちょっと使えないシロモノです)

取説見ただけじゃ接着位置とかよーわからんのでTankograd社の洋書を久し振りに買っちゃったよ。

 

車体表面の鋳造肌を再現するために溶きパテをぬりぬり。ソ連の戦車とも違う、粗いんだけど荒くはないイメージですかね。

 

砲塔というか砲は積んでないから固定式の作業室なんだよなこれ、は後方のウインチケーブル引き出しハッチが省略されているので

それらし〜くプラ板で追加工作。あくまでそれらしく、そこに何かあると判れば良いレベルです。

作業室そのものは鋼板を、どうもプレス加工で曲げてるらしいので横方向に筋目いれて質感を出してみました。

 

A型フレーム上のワイヤーは滑車付近の受け手を自作して木綿糸を張ってみます。

 

イイ感じに細かったんだけど残念ながらケバ立ちは押さえられなかったOTL

 

フレームは一応可動するんだけれど、ウインチケーブル引き出し扉がどこも閉まっているので展開状態を作るのはちょっと大変な作業になるでしょう。

 

イタレリのキャタピラはイマイチ良いイメージがないのでタスカのキャタをサイトからパーツ請求して入手。

このプラモ作ってる間に会社名が変わってしまったんでビックリ(^^;

 

塗装ですが昨年作ったシャーマンがあんまり単調だったもので、今回はちょっと手を変えてみました。

あらかじめ下地にいくつか変わった色調のカラーをランダムに置いておき、スプレーした塗装面の調子に変化を与えようと、

MAX渡辺氏がやってる手法をちょいとマネしてみたのですがやっぱり小手先でやるものではないですね。

 

オリーブドラブを缶スプレーしたらまったく均一になってしまいました。

 

近寄ってよ〜〜〜〜く目を凝らすとほんのわずかに違いはありますが、あまり意味のないレベルだ。

元来エアブラシで効果出すテクなんで、仕方ないのですけれど。

 

デカールとウェザリング済ませた状態です、モデルカステンのガルパンデカールからサンダース大学付属高の校章を貼ってます。

つまりガルパン仕様である。

 

またか。

 

まただよ。

 

長年積んでたキットと残ってるガルパンデカールの使用法を考えてたらが上手くアイデア浮かんだもので、無論本編には登場しないオリジナル。

50口径機銃と迫撃砲はまあ必要ないでしょう。

 

汚しの方はエナメル使ったスミ入れ+ウオッシングと、タミヤのウェザリングマスターを使って

退色表現や雨垂れ跡(レインパターン)を乗せるような気持ちで。

溶きパテで作った車体表面のテクスチャーを浮き立たせるわけですな。

 

キャタピラ巻いたら完成なんですけれど、ベルトキャタはいささかテンションがきつくてサスペンションが浮き上がっちゃう。

だもんで第一ボギーだけはしっかり固定してあります。

 

作ってる途中でモデルグラフィックス誌のコンテスト結果発表がありまして、校章マークを貼った以外は普通すぎるのをいささか恥じる。

なんかこー、もっとはっちゃければよかったねえ。

とにかく消化することが第一だったんで面白いことは特に考えてなかったのも確かだけれどね。

 

まっすぐ見るといろいろズレたり歪んでたりするのがバレるので、あまりまっすぐには見ない。

「ああいうものをまっすぐ見るな」とブラックラグーンのベニーもゆってる。

 

そもそも車格の大きなシャーシにいろいろ張り出した押しの強い一輌なので、思いの外保管には場所を食いそうです。

それはちょいと計算外でしたが、ただ積んどくよりはずっといいよね形になるのはね。

今作るならタスカモデリズモ改めアスカモデルから非常に優れたキットが出ています。

若干お高いですけれど、あれはいいものですよ。

 

鋳造と圧延鋼板の質感の違いを出せたのは気に入ってます。

 

アレだな、もしもOVAや劇場版でサンダース組の再登場があるならば、南国トロピカルで褐色ぐらまっぱいなコを新規投入すべきだよな。

 

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