「T-34/76(プラウダ高校仕様)」

 


ガルパンデカールを使ってT-34/76をプラウダ高校仕様で作ろうというこのキカク、

小型砲塔に大型ハッチの(タミヤで言うところの)1942年型で行きたかったのですが気がついたら全然売ってない。

仕方ないんで六角砲塔の43年型のキットにタミヤアフターサービスで42年型の砲塔パーツを注文してこさえました。

 

例によって古いキットなのでいろいろ穴埋め。しかし昔のキットってオプションパーツに味があっていいよな。

そこそこのサイズがあってパーツは少なめ、けれど自由度は高いもので意外にタミヤのT-34ははじめての戦車模型向きかも知れません。

ロシア戦車って人気ないんだけどね、あんまり(苦笑)

 

砲塔の鋳造表現が今ひとつなので流し込みセメント塗ってワイヤーブラシでバシバシはたきます。

そうね、どんなに雑に作っても「本物よりマシ」ってことでも初心者にやさしいんだよなあ。

 

白サフ吹いて処理をチェックしたら車体上下を貼り合わすんですが、微妙に上面パーツが歪んでいたので強引に接着させます。

結局後面パネルにスキマ空いちゃったのですが、そこはあとで処理する。

 

操縦席の視察口は片方持ち上げ、ペリスコープをそれっぽい流用パーツででっち上げ。

カタチは全然違いますが、どーせ完成すれば大して見えやしないのです。

あとあんまり使われてるのを見かけないオマケパーツの車体前面増加装甲を今回は使ってみる。

タミヤのキットに入ってるヤツはたしか砲塔部分とセットで用いられるはずなので考証的にはアレでナニ

だからあんまり使う人がいないのですな。

そこを敢えて使用してみるのは戦車道ネタならではの自由さと

上坂すみれをリスペクトする意味合いで

正面装甲を厚くしたのです。

 

今回は珍しくバトルダメージを入れてみます。

フェンダーに穴開け、傷を付けてペンチで曲げたりもしてみたり。

「女子高生が使う戦車だからキラ☆キラ☆している」

もエエのですがディープパンツァーCDジャケ絵みたいな泥臭さを狙いたい物で。

 

下地にはクレオスの赤サフ吹きます。

ちょっと明るすぎるのですけれど、これに引っ張られてグリーンが明るくなるのは三式中戦車組んだときに確認済み。

その辺を考慮しつつ色づかいを考えながら・・・

 

今回の秘密兵器その1、AFVクラブの連結可動履帯

「T-34用550ミリスタンプドリンク」

某模型店で半額以下の600円ちょいで売られていたので思わず(笑)

このタイプの履帯ってT-34でも極初期のタイプでしか使われていないので売れ残るのも仕方がないか。

しかしなんでAFVクラブはこれを製品化したんだろう??

こちらも考証的にはアレなんですが、却って「いろんなタイプの部品を寄せ集めた中古っぽい車輌」みたいなアイデアが湧いてきました。

 

中身はこんなもの。いわゆるカステンタイプのプラスチックピンで繋いでいく物ですが、カステンほど精度が高くないので通常定価もそもそもお安い設定です。

パーツ総数とか必要数とか勢品データがどこにも書いてないのもやすかろう何とやらではあるのかな。

 

T-34のキャタピラは2種類の履板を組み合わせて1単位を構成する方式です。

とりあえず20枚10コマ分組んでみて可動を確認、タミヤキットの起動輪・誘導輪にも組み合います。

箱裏の組み立て説明図にはピンは刺すだけで未接着の指示が出ていましたが

それはおっかないので差し込み後に頭にセメントちょい塗りで固定。

流し込みタイプの細筆に粘性タイプをちょと付けででやれば上手くいきます。

そして画像分組んだあとで知った驚愕の事実。

T-34履帯のそれぞれの履板にはちゃんと前後方向がある。

ふだんベルト式ばっか作ってますとこーゆーときに恥かきますOTL

 

キット付属のベルト履帯の長さを参考にまとめました。

パーツ数に若干余裕はあるのですが、ピン刺しなどにしくじったヤツを外していったらまーギリギリでしたな(汗)

面倒でもひとつひとつの履板を0.5mmぐらいのドリルで穿ってやった方がいいみたいですね。

 

塗装の方は赤サフの上にオリーブドラブを吹いてみたのですが

燃料タンク固定具や歩兵用手すりの取り付け穴を埋めた処理が気に入らなかったのでもいちどガリガリ削り出す。

あー、なんかバカやってますハイ。

 

気を取り直してもう一度オリーブドラブを全体に吹き、

 

側面にタミヤASのオリーブグリーン。

 

上からクレオスガンダムカラーのMSグリーンを吹き

と、基本はこないだクロムウェルにやったのと同じ重ね吹きなんですが

水平垂直のはっきりしていたクロムウェルと違って傾斜装甲のT-34ではあれほど簡単に吹き分けられないみたいですね。

 

ですのでもう一度側面からオリーブグリーン吹きます。

これでだいたい下地が出来まして、

 

クレオスのGグリーン1を吹いたら終了のはずが

ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!

 

途中で缶が切れました(泣)缶スプレー使いにはよくある話だ、Zbv行きだな。

仕方ないので買い足しに行ったらもうこれ廃番のヤツでOTL

後継製品はあったけれど微妙に色合い違って見えたしなんだか前に作った三突と似たよーなものになりそうな気もしたので心機一転!

 

レーシンググリーンを吹いてみました。いや変わった、実に変わった。

あんまり変わりすぎて途中の重ね吹きが無意味になったんじゃあるまいかってえぐらいの変わり様だ。

いちおう車体下部側面のODは残ってますねんけど。

 

カステンのガルパンデカールVol.1(旧版)から適当なサイズのプラウダ高校校章デカール貼り、

スーパークリアー半光沢でコート。

 

黒のエナメルでウオッシングします。スミ入れよりは筆目を残したレインマーク風。

 

車体下部にパステルで泥汚れを塗りつけ、その上に転輪関係を取り付けます。

基本は43年型キットの指定に沿った並びですが、アクセントに一個だけディスクタイプ転輪を付けてみます。

ジャンクパーツを取り付けたような感じを、文字通りにジャンクパーツの中からひろった部品で(笑)

その一個だけは塗装も変えてゴム部に劣化したような傷つけたりと手間かけた割には目立たないんだなーこれが。

 

各所のサビ跡はピグメント置いたりブラウンでチッピング書いたりといろいろ。

 

連結キャタピラ履かせてみます。

ジャーマングレーに錆色ピグメント乗せたら成形色と大差なくなってちと困ったりもしたり。

 

だいたいカタチが見えてきたけどどーにもこーにもオモチャ臭さが抜けません

 

しかし背景用紙を交換したらイキナリ締まって見える。画像補整のしわざだ!

 

違いが解りづらいですがつや消しクリアー吹いてます。

 

その上からやはりいろんな汚し処理を飽きるほどやって、飽きたら完成(何)

 

実物見るとやり過ぎに思えても、デジカメ撮影するとあんまり目立たない。

「自分が気になることは他人がもっと気にするし、自分が気付かないことは他人には全く気付かれない」

そんなことを念頭に置いてみると良いかも知れません、人に見せることが前提の場合は。

「自分が気付かなかったミスは必ず露見する」とかもだ(藁)

 

このタイプのT-34/76はガルパン本編には出てこなかったんですけれど、カタチとしては六角砲塔よりもお気に入り。

タミヤのT-34/76を作るのはこれで三回目(+ヨンパチを一回)なので三突にならんで良く作る車輌ってことになりますなあ。

 

バトルダメージ、フェンダー部分は機銃弾、増加装甲部分には小口径の徹甲弾を想定した傷跡を付けます。

(戦車道は安全に配慮したスポーツです)

 

すき間が空いた後部パネルはサビのかたまりっぽく。

 

砲塔後部のボルト周囲に溜まったサビ跡の処理は気に入ってます。

主砲交換用ハッチのボルト締め付けが緩かったんだろうなあとか、状況を考えるのが楽しいのだ。

 

そしてここに再度秘密兵器投入!

プラッツ製レジンキット「プラウダ高校フィギュアセット」をこっそり作っていたのさっ。

十代女子特有のお肌の張りと艶を出すために成形色を活かしたサフレス塗装。

無色透明のミッチャクロンを下地に吹いたはよいが透明だけにどこまで吹けたか解りづらい面はあります。

このサイズのフィギュアも久しぶり、おまけに美少女だもんで途中までは「ダメかも知れん・・・」なんて思っていましたが、

瞳デカールは偉大だ。

肌はともかく制服はも少しツヤを押さえたかったけれど、カチューシャの戦車帽だけはアクリルガッシュでつや消しに務める。

 

なぜなら乗せるとこうなるからだ。どうせ制服は大して見えやしないのだ(帽子は目立つ)

「プラッツのフィギュアは戦車の前で記念撮影してるようなのばかりでちっとも戦車に乗せられない」との声を聞いたので、

「だったら乗せられる戦車を探せばいいだろ!」

とゆーのが、そもそもこの1942年型を作るコンセプトの大元なのです。

 

「本編じゃみんな六角砲塔だったから小型砲塔なら練習用だな、あそこの学校あんまり練習熱心じゃなさそうだな・・・」

などといろいろ妄想を逞しくし、サビだらけの車体にぐにゃぐにゃアンテナの中古車っぽい仕上げになった次第。

安売りで買った連結履帯も功を奏して居るんだけれど、言われてみないとわからんわなあそれは・・・

 

大型の砲塔ハッチがちょうど二人の顔の高さとぴったりはまるだろうというのは計算通り。

カチューシャには到底前が見えないサイズなので、ノンナさんに肩車というフィギュアのシチュエーションがそのまま使えるのだ。

「背が高いのね」

「私のせいじゃありません」

きっとそんな会話もあったんじゃないかね、マーロウ?

 

そしてまさかのノンナさん 絶 対 領 域 である!ハッチと砲塔のすき間から!!FSS!!!

 

というわけでコイツをMGのコンテストに出そうかと考えています。

レギュレーションとか編集部が想定しているストーリー性とは異なるものでしょうけれどまあいいや。

 

やっぱ記念写真も撮りたくなりますね(^^;

 

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