自作短編SF「宇宙に涙は流れない」に登場したメカニックです。
「モデルグラフィックス」誌に好評連載中のフォトストーリー『マシーネン・クリーガー』(以下「Ma.K」)の世界観を用いて・・・
というかプラモを使って作ったのでした(^^;)
こいつがそうです。NITTO製Ma.KシリーズNO.7「FIREBALL」というヤツです
「なんだこりゃ?」という人の方が多いでしょうが・・・
2882年に開戦した「地球独立紛争」 に於いて「傭兵軍」が使用した宇宙戦闘用の装甲戦闘服です。
まぁ、そういう設定なのです。
兵達が「エッグ」と呼んでいた旧型の宇宙戦闘スーツは地上戦用スーツを改造した急増の装備で、損耗率がひどく高かった。
戦意高揚のために名付けられた「ファイアボール(火だるま)」という名は、我々にとってやがて耐え難いブラックユ−モアになった。
――MG誌2000年7月号掲載「青い神が生まれた」より
この辺の記述にぐぐぐときてしまってついふらふらっと書いてしまったのですが、
考えてみれば「傭兵軍」なんだし学徒動員なんてやらないだろうなぁ(^^;)
背中についてるバーナーノズル。 最初は陸戦偵察型の「RACOON」を作るつもりだったのです
が、途中で小説になりそうだと思い直して宇宙戦型に変更して「FIREBALL」に。
って考えてみるとキット2個分使ってんですよね。世に言う「二個一」であります。
こいつを使って宇宙空間ところ狭しと飛び回り・・・はしないだろうな。
むしろ「ぷしゃ〜」っと漂ってそうな感じです。
右側から見たところ。オプチカルシーカー(四く角出っ張ってるところ)がクチバシみたいで
可愛い(!?)ですね。
宇宙戦用偵察/指揮管制型には「PRAWLER」というのがありましてそっちは
もっとゴーカな装備なのですが、う〜んまだプラモが出てないんです
生産遅延に伴う現地改修型の指揮用ファイアボールということにしておきましょう。
パイロットはこんな感じで入ってます、人生辛そうです。
宇宙空間って広いくせに閉所恐怖症に陥ったりするんだろうな。
しかし、老け面ですね(TT)
製作途中の写真から、大きさをわかっていただけるでしょうか?
「実物はコレぐらいのサイズなのです」という説明のために撮ったのですが
・・・・!!
セロテ−プ式砲架でレール・ガンを取り付けると!アッという間に戦闘機雷に早変わり!!
・・・一見冗談のようですが、アイデアとはこういうものだと、思いますです。
とはいえ、僕はまだうどんも牛丼も食べたいので七味唐辛子はモデリングに使えません。で、色々なパーツを使ってでっち上げることにしました。
結果出来上がったブツがこれです。
シュトラール軍戦闘宇宙機雷「ノーラット」という名前にしました。
しかし、七味唐辛子のスマートさには到底及ばないなぁ。
シーカー及び弾頭部。WAVE製ののタンクやセンサーのパーツで作ってます
自分でも何のパーツを使ったんだかよく憶えてないんですが(^^)
ここは、ここは動力部/射撃管制部ということにしておこう(^^;)
電源は・・・「燃料電池」ということにしておこう(^^;;;;;;
ところで真空中でレールガンの弾道ってどうやって安定させるんでしょう (?_?)
ここはバーナーノズル部分。MGザクの「クラッカー」のパーツを基部にバーニアを生やしてます。
これで三次元機動もオッケイ!なんとなく、サザビーのファンネルと変わらないような気がする・・・
で、文字的な設定などをでっち上げて完成です。
シュトラール軍使用、戦闘宇宙機雷「ノーラット」:
29世紀末に勃発した地球独立紛争に於いて、慢性的宇宙哨戒艇不足に悩むシュトラール軍が投入した戦闘衛星。当時続発する宇宙戦闘用装
甲服による船舶被害に対し安価且つ安定した性能を保つ防衛兵器として開発された。
設計はシュトラール本星の中規模機械メーカー、ヴァーべ社によって行われ、既存の技術のみを応用した試作機はわずか2週間で完成された。
単純な戦闘AIに旧式の電磁加速式レールガンと対空迎撃ミサイルを組み合わせたシステムは敵兵力を感知するや直ちに攻撃を行い、
これを殲滅する。レールガンは五回の3点(バースト)射撃が可能であり、全弾射撃後は動力部及びレールガンを投棄し、
弾体部のみが目標に突入する。(この際の目標追尾は弾頭部分のシーカーによるアクティブ・ホーミング方式である)
弾頭には対装甲服用に硬化タングステン製のフレチェットダーツが内蔵されるが用途に応じての交換も可能である。
主として宙域封鎖、拠点防衛に使用され、投入当初は傭兵軍の情報不足も手伝って多大な成果を上げたが
次第に本機の性能が露見し対抗策が講じられたため、戦場に於ける優位は失われた
(一例を挙げればレールガン射撃時に発生する電磁パルスは用意に逆探知が可能であった)
その後シュトラール側でも宇宙用装甲戦闘服の開発に成功、中立船舶に対する誤射事故も相次いだため全機が回収、使用は停止された。
しかし無人兵器としては極めて安価で製造が可能なため、現在でも辺境星域の武力紛争ではしばしば本機のコピー品が使用されるという。
尚、「NORAT」という名は前線の傭兵軍兵士が付けた蔑称であり、シュトラール軍による本機の正式名称は
「GROCKEN−ZIKADE(独語で「鈴虫」の意)」と呼ばれる。
*独語のご教授は「D PROJECT」のらんと様です、有り難うございます
仲良く記念写真。